はじめに
未来工業株式会社は、日本で最も働きやすい会社の一つとして知られる「超ホワイト企業」です。
私が新卒の時、テレビ東京系列「カンブリア宮殿」に出演していた故山田昭男氏を見て、こんな会社があるのか!!とてつもなく感動したのを覚えています!
同社の独自の経営理念や従業員が働きやすい環境づくり、さらに革新的な事業展開など、多岐にわたる取り組みが業界内外から高く評価されています。
今回は、未来工業の創設者や経営理念、具体的な施策、事業内容について詳しく紹介します。
創設者・山田昭男のビジョン
常に考えろ。世間や業界とは反対のことを常に考えろ。
未来工業は、1965年に山田昭男氏によって設立されました。山田氏は「社員の幸せが会社の成長につながる」という信念のもと、社員が安心して働ける環境を整えることに注力してきました。
山田氏は「会社は社員のもの」という考えを持ち、社員の声を積極的に経営に反映させることを重視しています。
経営理念とその実践
社員は全員正社員。契約・派遣社員としては雇わない!
未来工業の経営理念は、「社員第一主義」です。この理念は、社員が快適に働ける環境を整え、社員の創造性と自主性を尊重することを意味しています。
常に考える!
山田氏は、社員が自主的にアイデアを出し、それを実現できる風土を作ることで、社員のモチベーションを高めることに成功しました。この理念は具体的な施策として結実し、未来工業の経営の根幹を成しています。
取り組んでいる事業
電気設備資材も、実際に使っている電気工事士さんの意見を取り入れた、アイデア商品だらけ!
未来工業は、電気設備資材の製造と販売を主な事業としています。製品には、パイプや配線ダクト、スイッチボックスなど、建設現場で使用されるさまざまなアイテムが含まれます。これらの製品は高品質で耐久性があり、業界から高い評価を得ています。
特に注目すべきは、製品開発における「社員提案制度」です。この制度では、全社員が自由に製品やサービスの改善アイデアを提出できます。優れたアイデアは実際の製品開発に反映され、社員には報奨金が与えられます。この取り組みにより、製品の革新が促進され、社員のエンゲージメントも高まっています。
売れてるんだから、これでいいんじゃないすか~
ダメに決まってるだろ、欲しがってもらえるアイデアを出すんだ
従業員が働きやすいと思える施策
未来工業は、従業員の働きやすさを向上させるための独自の施策を多数導入しています。これらの施策は、従業員が安心して働ける環境を作り、仕事と生活のバランスを保つことを目的としています。
1. 年間休日数の多さ
年間休日、衝撃の140日!!!
未来工業の年間休日数は、一般的な日本企業と比べても格段に多いです。具体的には、一般的な企業が年間120日程度の休日を設定しているのに対し、未来工業では約140日の休日を確保しています。
これにより、従業員は十分な休息を取ることができ、プライベートの時間を充実させることが可能です。
2. フレックスタイム制度
勤務時間にも融通が利く!
未来工業では、フレックスタイム制度を導入しており、従業員は自分のライフスタイルに合わせて柔軟に働くことができます。
これにより、従業員は家庭や趣味などの個人的な事情に合わせて働く時間を調整することができ、仕事と生活のバランスを取りやすくなっています。
3. ノー残業デーの徹底
そもそも残業をさせない、定時あがりを推奨している企業です!
毎週水曜日は「ノー残業デー」として設定されており、従業員が定時で退社することが推奨されています。これは、仕事の効率を上げるだけでなく、従業員のプライベートな時間を大切にする取り組みでもあります。従業員はこの日を利用して、自分の時間を過ごすことができます。
4. アイデア提案制度
提案したアイデアを提案したら1件500円!!!
提案が採用されたら、最高3万円の報奨金
従業員からのアイデアを積極的に募集し、それを経営に取り入れる「アイデア提案制度」は、未来工業の特徴的な施策の一つです。採用されたアイデアには報奨金が支払われ、従業員は自分のアイデアが会社の成長に寄与していることを実感できます。この制度により、従業員のモチベーションが向上し、創造性が発揮されています。
年間200件出せば、15万円の報奨金だとお!!!
5. 自己啓発支援制度
従業員の自己啓発を支援するために、資格取得のための費用を会社が負担する制度や、学習のための書籍購入費用の補助があります。これにより、従業員は自分のスキルを向上させることができ、長期的なキャリア形成をサポートされています。
独自の企業文化
営業職はノルマなし。まずは相手と信頼関係を作れ、ノルマは後からついてくる!
未来工業の企業文化は、「自主性」と「創造性」を重視するものです。社員一人ひとりが会社の一員としての自覚を持ち、自分の意見を自由に発信できる環境が整っています。山田氏は、社員が自ら考え、自ら行動することを促すことで、組織全体の活力を高めています。
無駄な会議はしない!形骸化した会議は徹底的に排除する!
また、「無駄な会議をしない」という方針も特徴的です。会議は必要最小限に留め、従業員が本来の業務に集中できる環境を作っています。これにより、業務効率が向上し、時間を有効に使うことが可能になっています。
業界への影響
未来工業の取り組みは、他の企業にも大きな影響を与えています。
特に、従業員の働きやすさを重視する施策や自主性を促す企業文化は、働き方改革が進む現代において多くの企業が注目するモデルとなっています。未来工業の成功は、従業員の満足度が高い企業が長期的に成長できることを示しています。
未来工業の将来展望
未来工業は、今後も従業員が働きやすい環境を維持しながら、新たな事業領域への進出や製品開発に取り組んでいく予定のようです。
同社は、IoT技術を活用したスマートホーム関連製品の開発にも力を入れており、業界のリーダーとしての地位を確立し続けるでしょう。
常に考える企業らしく、常識を覆す商品を開発してほしいですね
また、従業員の多様性を尊重する取り組みも推進されています。異なるバックグラウンドやスキルを持つ人材が活躍できる職場づくりを目指し、多様な視点からのアイデアや意見が会社の発展に貢献しています。
まとめ
これからも世間の常識とは逆の発想で、成長していってほしい企業です!
未来工業株式会社は、創設者・山田昭男氏の理念を基に、従業員第一の経営を実践することで、業界で際立った存在となっています。
従業員が働きやすい環境を整えることで、社員の満足度を高め、ひいては企業全体の成長につなげています。
未来工業の取り組みは、これからの企業が目指すべき働き方の一つのモデルケースであり、多くの企業にとって大いに参考になるものです。今後も、未来工業がどのような新しい挑戦をしていくのか、その動向に注目が集まります。
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